北海道の自然5 ウチダザリガニ
元々日本には居なかったザリガニで、今では特定外来生物に指定されており持ち出すだけでも罰金300万円以下とか3年以下の懲役を喰らいます。ちなみに法人が組織的に悪さをすると罰金の額は1億円です。
以前、仕事で世界のザリガニ展を企画したときにはまだ外来生物被害防止法が出来ていなかったので自由に買ってこれたのですが、今では大臣許可が必要になってしまいました。
その当時も、海外からのザリガニの輸入は植物防疫法で厳しく制限されており、非常に苦労した覚えがあります。
ちなみに、最大のザリガニはオーストラリアのタスマニアオオザリガニで、本当にびっくりする大きさです。これの資料を貰おうとシドニー水族館に手紙を書いたのですが、無視られました(トホホ)。どんなに凄くてかっこいいザリガニかは、検索してみてください。
ま、このウチダザリガニ。元々居たニホンザリガニと競合して生息地を勝ち取り分布を広げているようです。とは言え、本当に悪いのは分布を広げさせた人間であって、ザリガニはとばっちりなんですけど。
この写真を撮ったあと、川に放したら(元々の生息地に放しても良いですけど、別の水系に放したら上記の罰金適応対象ですよ!)、威嚇しようとはさみを振り上げて、はさみに水圧を受けて「あ~れ~」と叫びながら流されていきました~(笑)
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コメント
茹でたら赤くなるのかしら?なんて考えちゃダメですかね(^^;)
投稿: ガンモ | 2007年10月13日 (土) 16時24分
茹でたらもちろんマッカチン位に赤くなります!
で、阿寒湖漁協では、スープの缶詰売ってました。
ザリガニって食べると美味しいんですよ、実は
投稿: JUN | 2007年10月13日 (土) 23時09分
ということは、現地で食べてしまえば罰金対象外?
冗談はともかく、北海道の大自然はJUNさんの研究の場にピッタリですね~。
私もいつか訪れて野生の動物を撮りたいです。
投稿: Hiro | 2007年10月14日 (日) 09時38分
ウチダザリガニっていうのもいるんですか!
初めて見ました.
ちなみに,この子のもともとの生息地はどのあたり?
私たちが子供のころにザリガニ釣りで捕まえていた
マッカチンも外来種なんだっけ??
投稿: みわっち | 2007年10月14日 (日) 22時34分
Hiroさん、おはようございます
もちろん、その場で殺せばOKなので食べることは出来ますよ!美味しいんです、これが
みわっちさん、おはようございます
詰め込みはもう大丈夫ですか?
元々は確か北米に居たはず。みわっちが捕まえていたアメリカザリガニはその名の通りアメリカ出身です。
日本では親しまれていたアメリカザリガニですが、伝染病を持っていて放流された先の元々居たザリガニが感染し、ドンドン減ってしまったという経歴の持ち主です。
ペットは捨てるな!管理は厳重に!!という例ですね
投稿: JUN | 2007年10月15日 (月) 06時50分
ニホンザリガニとウチダザリガニは生息環境がまったく異なるような印象を持っているのですが、いかがでしょうか。
少し前に 阿寒湖のウチダザリガニとマリモの危機
北見市のニホンザリガニ の画像を
オショロコマの森 ブログ2 にのせましたので
のぞいていただければ幸いです。
ドリーバーデン
投稿: ドリーバーデン | 2008年1月16日 (水) 17時35分
ドリーバーデンさん、こんばんは
素敵なハンドルネームですね!
確かに主たる生息環境は異なっているような気がします。ニホンザリガニの方が細流にいそうですし、ウチダザリガニのほうが湖にいるというイメージがありました。
が、今回訪れた釧路川で川に普通にいるのを見て驚きました。
これなら、条件さえ良ければ細流にも入っていけるでしょう。
また、米国産のザリガニは病気持ちで有名です。人間には感染しませんが他のザリガニには致命的です。ウチダザリガニが未だに病気を媒介しているかどうかまでは調べていませんが、野放図に放してもいいかというとそうは思いません。
一度崩してしまうと元に戻すことが難しい自然だからこそ人による干渉は慎重にしたいなという思いを込めて記事を書かせてもらいました。
投稿: JUN | 2008年1月16日 (水) 21時15分