オイカワの産卵水中観察ガイド 写真編
あぁ、忙しい。こういう時は現実逃避に限る!
では、写真付きで
尻ビレがまだ開き切っていませんが、お腹が三角形気味に突っ張りつつあります。
本気になるとマンボウのように尻ビレが水底に向けて伸びるような状態になります。
オスに比べると控えめな美しさがあります。
このメスの周りに他の雌が付きまとっていることもあり、余計に発見しやすくなります。
メスの若干前を泳ぎながら、自分の縄張りの産卵場までメスを連れて行きます。
この時実に上手に体と鰭を使います。
オスが近寄ってくると、ものすごいスピードで泳いで追い払おうとします。
こうなっちゃうとメスは完全に置いてけぼり。
もう産む寸前でもオスは戦いに出かけちゃいます。
失礼な奴!しかし、小さな体でこの迫力!
そこにしびれる、憧れるぅ!
首尾よくライバルを追い散らし、メスを産卵場所に連れ込むと、石と自分の体で挟み込みます。
石がない場所で産卵するときには、この行動は無いのでしょうか?
鰭を広げてメスをガードしています。
それは、周りにいる魚たちが産んだ卵を食べようと狙っているからです。
アブラハヤ、カワムツ、カワヨシノボリ、それと同種のオイカワが狙っています。
ここからがクライマックス!
もう言葉は要りません。写真を見てください。
この時はシャッタースピード1/80だったんですが、動きが止まっていません。
次回は倍くらいで狙ってみようと思います。
本当は、目だけ停めて体をブラして撮れれば臨場感があるだろうなと思ったんですが、現実はそんなに甘くないですね。
まぁ、魚も相当頭に血が上っているんでしょうが、撮っている方も沸騰状態です。
ここまで撮るのに大体5~6時間川の中に居ました。
水温20度近いとはいえ、体は冷えまくりましたよ。ドライスーツ着てましたが、インナーはTシャツでしたし。
しかし!私の水中観察ガイドを見たあなたなら、2時間くらいで撮れると思います。
ふ~、Blogでここまでの大作を描くとは思わなかったなぁ。
*これは私の観察した山梨のある河川での状況です。地域や河川によって若干の違いはあると思いますので地域の実情に合わせて観察を楽しんでください。
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コメント
臨場感あふれる実況中継ありがとう。某国営放送のダーウィンがきた!を思い描きながら読んでました(笑)でも、やっぱり自然の中にいる生き物は力強くていいな~。オイカワはサイズの割に見ごたえあるやつだし、やっぱ野生はいいな。
ありがとう!!!
投稿: まりりん | 2011年7月 6日 (水) 22時00分
めっちゃ参考になります♪♪
近いうちに私も撮りに行ってきます~
投稿: ノーチラス | 2011年7月 6日 (水) 23時01分
まりりんさん、こんばんは
過大なお褒めありがとうございます。
繁殖行動は、生物のクライマックスだけあって見ごたえありますよね。
真剣勝負を見せてもらいました
投稿: JUN | 2011年7月 7日 (木) 22時11分
ノーチラスさん、こんばんは
関西だと時期的にギリギリかもしれないのでお早めに。
ノーチラスさんの写真、凄そうだな~
投稿: JUN | 2011年7月 7日 (木) 22時12分
オイカワは国内の淡水魚の中では派手ですが、あまり水中写真はみませんね ^-^
いやぁ産卵行動めちゃ参考になります!
最近、川で撮影してないので時間みつけて行ってきます♪
投稿: kenyu | 2011年7月10日 (日) 01時09分
kenyuさん、おはようございます
参考になって嬉しいです。
が、ノーチラスさんと言いkenyuさんといい、凄い写真を撮ってきそうで怖いです!(笑)
投稿: JUN | 2011年7月10日 (日) 08時21分
大作、拝見いたしました。
魚達の迫力が伝わってくるようで感動的で凄い写真だと思います。
大いに参考にさせて頂きますが、5~6時間川に漬かっているのは私には到底無理そうです。真似できそうにありませんので2時間コースで...んーん、それも厳しいかも。冷えると近くって...
投稿: おでっせい | 2011年7月18日 (月) 12時44分
おでっせいさん、こんばんは
5~6時間は2日間のトータルなので、大丈夫ですよ。
最初に場所さえ見つけちゃえば、1時間でも行けると思います。
まぁ、川の撮影は運も重要な要素ですが
投稿: JUN | 2011年7月18日 (月) 20時24分