淡水後撮影の注意点 「魚病の伝染防止」について
本当はHPに記載しようと思ったのだけれど、リンクが上手く貼れない。。。なぜ?
と、言う訳でBlogに先行記載。
アユの冷水病やアユやナマズが感染するエドワジェライクタルリ症、コイのヘルペスウイルス病など、ダイバーが原因で感染が拡大する可能性のある病気が存在しています。
アユの冷水病やエドワジェライクタルリ症は、釣り人による病原菌の運搬が原因の一つに疑われています。消毒していない釣具や長靴、病原菌を保持しているおとりアユなどを別の川で使うことで病気が拡散すると考えられています。
つまりダイバーが同じように病気を運ぶ可能性が有ります。
冷水病やエドワジェラ症は、大量死を引き起こすことが知られています。放流後と産卵期に特に排出される細菌の量が増えることが知られています。現に興津川での産卵期に冷水病で死亡したと思われるアユの死体を何尾も見ています。
この場合、そこで潜った後に違う川に行ってしまうとそこで病気を移してしまうことになりかねません。
対策としては、使ったドライスーツやウエットスーツを良く乾かす。塩分濃度が高いと菌が弱るか死ぬので海で潜る。消毒用エタノールなどで消毒する。。。などが対策です。
上で上げたコイのヘルペスウイルス病も大量死を引き起こした病気です。私もえらい目にあいました。小笠原に行く予定もキャンセルさせられて...と、いう個人的な恨みもあります。
この病気はコイ以外はかかりません。フナなどの近縁の魚にもかかりません。が、伝染してしまうと9割の死亡率を誇る病気です。これも上記のような対策をする必要があります。ちなみに金魚がかかるキンギョヘルペスと言う病気もありますが、これは自然界での発症は知られていません(キンギョはフナなので、フナはキンギョヘルペスに感染します)。
今はまだ淡水観察をするダイバーは多くないので目立たないと思いますが、今後注意していく必要があると思います。
川で潜る人は、こんなこともあるのだなぁと頭の隅にでも入れておいてもらえるとトラブル防止になるかもしれません。
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コメント
おはようございます。
そう言えばニュージーランドではフェルトソールのウェーダーは使用禁止になっているそうですね。目的はある種の藻類の拡散防止だとか。ニュージーにはサギとかカモとか居なかったのかな? とふと思いました。
タスマニア沿岸では東京湾の生物がたくさん繁殖しているんだとか。原因は貨物船のバラスト水。やがてタスマニアで江戸前厨寿司が食べられるようになるかも...そういえば、日本のワカメが世界の海を制覇しようとしているとか。バラスト水にも規制の動きがあるようですね。
でもスエズ運河やパナマ運河はどうするんでしょうね。
やたらと寒くなりましたね。
一昨日の私の田舎(北海道)の朝の最低気温が-23℃でした。もうじき帰省しますが、さすがに川には入れません。まず氷を割って掘り出さないと川が出てこないので。
投稿: おでっせい | 2011年12月23日 (金) 10時01分
おでっせいさん、あけましておめでとうございます。
コメント遅れてすいません。
ニュージーランドはディディーモですね。魚も殺しちゃうらしいですから強烈です。監理防疫体制は厳しいと聞いています。
今頃は北の大地でしょうか?
さすがに川は無理でしょうから、次回の遠征の成果を期待して待っています。
投稿: JUN | 2012年1月 1日 (日) 07時46分