2013年10月25日 (金)

紅葉の季節と台風と川

紅葉が始まるとイワナの産卵が始まります。

 しかし、なんですか、この季節外れの台風は。。。

水が欲しい7月や8月に来ないで今頃とは迷惑な。。。

 水は濁り、空からは大粒の雨。渓谷の水中は暗いです。

堰堤を4つ、5つと巻いて川をさかのぼります。

前回の台風の影響か、魚影が薄く、見つかりません。以前より確実に魚が減っています。

 ようやくペア発見。

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後ろ姿です。

 ここからポジションをずらします。

イワナはヒメマスやサクラマスなど産卵すると死んでしまう魚と異なり来年以降も卵を産めます。

 と、言うことで驚かすとあっさり産卵床を放棄してしまいます。

そっと、そぉぉぉっと!移動

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ペアの横顔

手前がオスです。

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メスが産卵床を掘り、オスが縄張りを守ります。

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侵入者が来たらバトルです。

奥が縄張りオス。手前が侵入者。

侵入者は鳥か何かにやられた傷がありました。

 それでも戦う!

 この後、濁りと落ち葉が増し、鉄砲水の危険が出てきたので撤収しました。

結局今回も産卵シーンは見れず。。。タイミング難しいです。

 自分の命の方が大事ですし、濁りの性でまともな写真撮れないですしね。

逃げるが勝ちです。

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2013年10月 2日 (水)

ヒメマスの恋 その2 闘争編

今回は9℃の水温に約6時間入って撮影しました。

もちろん、ドライスーツ着用ですが、時間の都合上朝飯昼飯抜き、トイレ休憩2回だったのでさすがに震えが来ました。

 震えは来たのですがアドレナリンの性か麻痺しているのか不思議と寒さは感じませんでした。逆に危険だったかもしれないですね。

 今回はケンカシーンの紹介です。

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まずはやや水面の方を向きながらけんか相手に自分の大きさと体格を見せつけます。

これで逃げて行けばよし、逃げなければ実力行使です。

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ファイト、スタート!!

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実力行使は体当たりや

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噛みつき

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抑え込みなど、なんでもありです。

魚体が大きいので見ごたえはありますが、ケンカばかりというのも飽きます(贅沢)。

 かなりがっぷりと噛みつきますので、オスの中には体表などに傷をつけている魚も見られます。

 が、大けがまではしていないようです。基本的になわばりの外まで追い出せば終了ですからね

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2013年10月 1日 (火)

ヒメマスの恋 その1

とある場所でヒメマスを撮影してきました。

 

 ヒメマスは、ベニザケが海に行けなくなって湖で生活するようになった魚です。

 ベニザケと同じように全てのヒメマスが赤くなると思われがちですが、色は食生活に依存し、ミジンコのある種類やヨコエビ等赤くなる色素を含んだ餌が豊富になれば赤くなりますが、無ければ地味な色です。

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参考:ヒメマス西湖の産卵親魚群

 で、今回は赤くなったヒメマスを撮影しました。

ヒメマスはペア産卵です。

 メスが産卵床を掘り、オスがガードします。

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産卵床を掘るメスと見守るオス。

オス同士が接近すれば、ペアのオスが追い払うのですが、意外だったのはメス同士もかなり激しくケンカすることです。

 さらにいうなれば、縄張りにパートナー以外のオスが入ってきたときにオスが喧嘩でその場に居ないとメスがその侵入オスを追い払うことが有ることが判りました。

 気に入らないオスはメスにとって排除対象でしかないのですね。

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産卵床をメスが掘っているシーンを今回は何枚か紹介します。
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2013年9月24日 (火)

弾丸ツアー

 運転9時間(往復)、日帰り、水温一桁、潜水時間6時間。。。因みに朝飯・昼飯抜きで行ってまいりました!

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写真はオス同士のケンカ。

 ナズリング(メスの総排泄口あたりをオスがつついて産卵を促す行動)、産卵床掘り、産卵床の具合確認(メスが産卵前に行う)までは確認できたけど、結局タイムアウト。

 水中が暗くなってピントがきついのもあったけど、ショウガナイ。

魚が多すぎて落ち着いて産卵できない感じでした。

 ワンチャンス狙ったんですが、あと数日後の方が良かったかもしれません。

 疲れたので別の写真はまた後日

ま、仕事休めないんですが。

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2011年12月22日 (木)

淡水後撮影の注意点 「魚病の伝染防止」について

本当はHPに記載しようと思ったのだけれど、リンクが上手く貼れない。。。なぜ?

 と、言う訳でBlogに先行記載。

 アユの冷水病やアユやナマズが感染するエドワジェライクタルリ症、コイのヘルペスウイルス病など、ダイバーが原因で感染が拡大する可能性のある病気が存在しています。

 アユの冷水病やエドワジェライクタルリ症は、釣り人による病原菌の運搬が原因の一つに疑われています。消毒していない釣具や長靴、病原菌を保持しているおとりアユなどを別の川で使うことで病気が拡散すると考えられています。

 つまりダイバーが同じように病気を運ぶ可能性が有ります。

 冷水病やエドワジェラ症は、大量死を引き起こすことが知られています。放流後と産卵期に特に排出される細菌の量が増えることが知られています。現に興津川での産卵期に冷水病で死亡したと思われるアユの死体を何尾も見ています。

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 この場合、そこで潜った後に違う川に行ってしまうとそこで病気を移してしまうことになりかねません。

 対策としては、使ったドライスーツやウエットスーツを良く乾かす。塩分濃度が高いと菌が弱るか死ぬので海で潜る。消毒用エタノールなどで消毒する。。。などが対策です。

 上で上げたコイのヘルペスウイルス病も大量死を引き起こした病気です。私もえらい目にあいました。小笠原に行く予定もキャンセルさせられて...と、いう個人的な恨みもあります。

 この病気はコイ以外はかかりません。フナなどの近縁の魚にもかかりません。が、伝染してしまうと9割の死亡率を誇る病気です。これも上記のような対策をする必要があります。ちなみに金魚がかかるキンギョヘルペスと言う病気もありますが、これは自然界での発症は知られていません(キンギョはフナなので、フナはキンギョヘルペスに感染します)。

 今はまだ淡水観察をするダイバーは多くないので目立たないと思いますが、今後注意していく必要があると思います。

 川で潜る人は、こんなこともあるのだなぁと頭の隅にでも入れておいてもらえるとトラブル防止になるかもしれません。

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2011年11月11日 (金)

好奇心

Img_5773 産卵のペアを組むと、警戒心が強くなる印象があるイワナですが、普段はとても好奇心っが強い魚のような気がします。

 ペアの時には、あれほど嫌がっていたドームポートも覗き込みに来ます。

 小型魚も大型魚も、同じ。と言うか、警戒心が強いはずの大型魚の方がより好奇心が強いような気もします。

 ドライスーツもハウジングも直ってこない(どころか見積もりすら来ない)ので、過去に撮った写真を引っ張り出してみました。

 あ~あ、早く見積書来ないかな。覚悟が決まらない。。。

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2011年11月 3日 (木)

場所が気に入らないヤマトイワナの雌

Img_5875_s 産卵場所が気に入らないメスがうろうろ。

 その後ろをオスがうろうろ。。。

 ひょっとすると、これは私のせい?

今回持ち込んだハウジングには200㎜のドームポートがついていました。

 これって、イワナからすれば怖いよねぇ。

持っていく方も重いし。

 どっちみち破損してしまったのでもう使えないのですが、今後のために、メモメモ。

 渓流魚の生態行動を観察・撮影するなら撮影機材は小型の方が良いかも。

 まぁ、今年は川の水量が多くて、普段の年と産卵環境が違っちゃっている影響もあるのかもしれませんが、どうも関係して良そうな予感。

 足元が悪い中、重量級のハウジングとポートを持って歩くのも大変だしね。

 と、言う訳で、いよいよ対策が煮詰まってきました。グツグツ。。。

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2011年10月31日 (月)

ヤマトイワナのメスの欠伸

Img_5882_sハロイン、今日で終了ですか。

 我家の小僧の通う幼稚園はお寺さんなんですが、今日はハロインイベントだそうで。。。なんで仏教がハロインなんだか、不思議なんですが、まぁ、クリスマスもするし、日本人的感覚バリバリなんでしょうね。

 さて、今日の写真なんですが。。。

拡大するとピンボケなんです。。。

 メスが大あくび、一瞬産卵するかとドキドキしてしまったじゃないか。。。

 しなかったんだけどね。

 今回、Nauticam7Dとドームポートだと魚がビビるということが判りました。

 少なくともドームポートを小型のタイプにするか、ハウジングごと小さいものにしないと産卵シーンを撮るのは困難かも。

 それを含めて来年の計画を練り直します。

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2011年10月30日 (日)

意地と根性のヤマトイワナ

今年こそは、産卵シーンと思っていたのですが。。。

Img_5910_s メスの横でオスが体を震わせて産卵を促している所です。

 水温は8℃。約1時間、動かずにじっと我慢の私。

 いくらドライスーツを着ているとはいえ、指先の感覚が無くなります。寒いです。

 しかも、メスが場所を気に入らなかったのか、結局産卵には至らず、メスは場所を移動。。。

 しかも、この写真も右上にポートの傷が写りこんでいるし…

 トホホホホ。戦略を練り直さねば

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2011年10月29日 (土)

被害甚大

本日は川へ。

 当初予定していたところは、台風12号の被害で通行止め。

 別の場所へ、急きょ変更。。。

ところが。。。

 カメラが流れて滝壺から落下。。。ドームポートが破損してしまいました。。。

あぁ、被害額12万円オーバー。。。

 なぜか、頭の中で誰かの声が、「諦めたらそこで試合終了ですよ」と囁くので、

そのまま上流を目指すと。。。

 サク。。。なんか足もとに違和感が。。。木の枝がドライスーツ貫通

 本当に試合終了~。。。

Img_5810_s 写真は産卵が終わったアマゴの雌。

産卵床を掘るために鰭はボロボロ。。。

 産み終わったお腹はぺったんこ。

 後は体力が終わり次第、おそらく死亡すると思われます。

 私のドームポートも、フードは吹っ飛び、大きな傷がついてしまったので修理は困難

 あぁ、代償は大きかったのでした。。。

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